「先生」のアルバイトとして挙げられるのは、『家庭教師』と『塾講師』。
どちらも勉強を教えることに変わりはないのですが、何が違うのでしょうか。
今回は塾講師と家庭教師の違いについてご紹介します。
家庭教師と塾講師の給与の違いは?
家庭教師は、生徒の自宅で授業を行う講師のことです。時給は1,200円~3,000円以上が多く、教育業界の中では比較的高い時給設定となっています。
塾講師は、塾や予備校で授業を行う講師のことです。指導形態として、「集団指導」と「個別指導」の2つに分かれます。集団指導は時給1,600円~2,000円、個別指導は時給1,100円~1,500円で設定されていることが多い状況です。
どちらも仕事内容は、「生徒に勉強を教えること」ですが、出勤場所や給与が異なりますので、授業をしているときの環境によってどちらが良いか選択するのも良いでしょう。
家庭教師のメリット・デメリットとは?
家庭教師アルバイトのメリット
指導環境が静か
家庭教師が一回の授業で担当する生徒は、基本的に一人です。
場合によってはきょうだいを同じ時間で一緒に見て欲しいというオーダーもあります。
塾のように周囲に生徒がいないので、目の前の生徒だけに集中して教えてあげることができます。
生徒とのコミュニケーションも取りやすく、授業を進めることができます。
周囲に知っている人いない中、生徒にじっくり指導したい方にとって、家庭教師の環境は最適です。
保護者からの相談や生徒の学習の提案を直接行えるのも、家庭教師ならではの醍醐味です。
給与が高い
家庭教師は生徒の自宅に赴いて指導するため、家庭教師の給与は高めに設定されています。
もちろん交通費もその中に含まれます。
その分、保護者からの期待度も高い職種と言えます。
家庭教師アルバイトのデメリット
生徒からの質問で困った時、頼る相手が近くにいない
家庭教師の場合、生徒本人の自宅での指導となるため、
万が一解法に悩む質問に遭遇した際、すぐに相談できる相手が身近にいません。
万全の準備をした上で指導に臨む必要があるでしょう。
きちんと準備した上であればあたふたすることなく対処することができます。
生徒のモチベーションを維持することが難しい
自分の部屋、特に周囲に競争相手がいない環境での指導となるため、生徒自身の集中力が継続しないことも多々あります。
なるべく勉強に適した部屋に改善させたり、気が散るものは事前にしまうように家庭教師自身が指示を出す必要があります。
勤務予定に変更が出やすい
生徒都合による指導日(勤務日)の振替依頼が発生します。
学校の試験前に集中して指導して欲しい、今は部活動の忙しい時期だから休ませたい、など、
様々な理由があります。
他の家庭教師による代講が可能かどうかは家庭側の判断となりますが、
自分自身のスケジュールの変更を余儀なくされる場合もあります。
どんな人が家庭教師に向いている?
家庭教師のメリットとデメリットを見比べてみると、比較的自分の指導に自信を持って対応できる方が向いていると考えられます。
プライベート空間である家庭内で指導をしてほしいと願う保護者の期待に応えるには、それ相応の指導力と受験知識が必要ではないでしょうか。
「プロ家庭教師」と呼ばれるように、家庭教師を生業としている方もいらっしゃいます。
多くのプロ家庭教師は、常に自分の指導力に磨きをかけ、どんな家庭の要望にも応えられるよう日々努力を重ねています。
家庭教師と塾講師、どっちがオススメ?
家庭教師と塾講師は「指導する」という観点では同じ
塾講師は、「集団指導」と「個別指導」の2パターンに分かれます。
個別指導を行う「個別指導塾講師」は家庭教師と似ているので、学生にも人気のアルバイトです。
1人の塾講師が1~3人の生徒を相手に指導をする個別指導のスタイルで、集団指導のような大人数の前で行うものではなく、隣にいる生徒に話す感覚で指導します。
家庭教師と同じくらいの距離感で教えることができるので、ある意味、家庭教師の疑似環境と捉えてもよいでしょう。
目の前の生徒に、自分が持つの最大限の指導力と知識を教えるという点で、家庭教師との大きな差はありません。
家庭教師と塾講師の大きな違いは塾講師本人へのサポート環境
前述のように、「教える」という観点での家庭教師と個別指導塾講師の違いはありません。
ただし、講師自身を取り巻く環境としては大きく異なります。
指導する場所として、家庭教師は「生徒の自宅」、個別指導塾講師は「教室」です。
家庭教師は教える時は単身で赴くので、同じ空間に同僚はいません。
個別指導塾講師の場合は、教室内に教室長や先輩講師など、多くの仲間がいます。
また、家庭教師の場合、生徒の学力を相対的に知ることが難しくなります。
模試を個人的に受けていただくか、学校のテスト結果などから学力レベルを判断し、指導に活かしていきます。
逆に、学習塾の講師の場合は、定期的に塾内で実施される模試や蓄積しているデータを参考にしながら、生徒への指導を行うことができます。
教室内にいる社員や先輩講師からのアドバイスを直接もらえるのも学習塾の塾講師の利点です。
生徒の成長を所属する講師たち全員で支えるため、一人で抱え込んでしまうこともありません。
指導することに関して未経験の方の場合は、生徒の接し方や授業の進め方に悩みなどの相談がしやすいのは、学習塾の塾講師かもしれません。
未経験で「先生」になるなら、まずは個別指導塾講師から!
家庭教師のアルバイトを始める前に、知識や経験を積む場所として塾講師のアルバイトをする方も多くいます。
学校の教員の方も、自分の知識量を増やすために学習塾に籍を置く方がいるくらい、近年教育に関する情報は日々変化しています。
指導に関する経験や教務知識、受験に関する周囲の取り組み方、生徒への接し方など、広い視野を持つためには学習塾での勤務は非常に良い経験となります。
また、保護者とのやり取りに慣れておくことで、将来家庭教師として家庭に赴いた際のコミュニケーションもとりやすくなります。
家庭教師に興味はあるけど教えることにまだ自信が持てない方は、まずは個別指導の塾講師から始めてみるというのがオススメです。
個別指導の塾講師として、授業の進め方や試験対策の流れ・宿題の出し方をはじめ、生徒とのコミュニケーションの取り方を身に付けた後、次のステップとして家庭教師に進んでみてはいかがでしょうか。
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