英語が苦手な生徒にどのように教えたらよいのか、英語の指導方法に悩む塾講師の方は多いのではないでしょうか。
今回は、実際に学習塾で20年以上塾講師をしてきた経験をもとに、英語が苦手な生徒への教え方・英語文法編として7つの教え方を紹介します。
塾講師が紹介!英語が苦手な生徒への教え方7選【英語文法】編
実際に塾講師として生徒に教えてきた経験をもとに、英語が苦手が生徒への教え方・英語文法編として7つの指導方法を紹介していきます。
到達したい目標を決める
英語が苦手な生徒への教え方で重要なのは、生徒が到達したい目標を具体的に決めることです。漠然と「英語が苦手なので何とかしたい…」「苦手な英語を克服したい…」という目標で塾に通ってくる生徒は非常に多いです。もちろん目標として悪いということはありませんが、より具体的で細かく分解した目標を決めることで、英語の授業を受ける生徒も英語を教える塾講師もやるべきことが見えやすくなります。逆に今はやらなくても良いことも見えやすくなり、取り組む内容に優先順位をつけることができます。
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小さい目標を決める
結果ではなくプロセスを褒める
ポイントを絞って教え過ぎない
英語が苦手な生徒への教え方で注意をしたいのが、あれもこれもと教え過ぎないことです。ただでさえ英語が苦手な生徒に教科書やテキストに書いてある内容をそのまま全て教えても、理解してもらえませんし定着もしないでしょう。生徒の到達したい目標によって、教える内容に優先順位をつけて取捨選択する必要があります。単元のポイントを絞って教え過ぎないことです。
例えば中学生に「現在完了」を教えなければならない場合、まずは一緒に使われやすい副詞(句・節)から日本語訳のパターン分けだけに絞ってみる。「関係代名詞」を教える場合、関係詞節内の語順から使用すべき関係代名詞の格の判別だけに絞ってみる、など。英文法の単元はほとんどの場合、次の学年で更に発展した形で登場してきます。もちろん生徒の到達したい目標や生徒の今の学年にもよりますが、今ここで教える内容を絞ってもこの先リカバリーができる可能性が高いと言えます。
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教える内容を2~3個に絞り込む
教科書・テキストの文法用語は教える必要あり
英語が苦手な生徒へ教える場合に、文法用語をどこまで教えるべきなのかを悩む塾講師の方は多いです。テストで「文の要素とは?」「不定詞の副詞(的)用法とは?」「従位接続詞とは?」などと文法用語そのものが問われる訳ではありませんし、生徒も英語文法の専門家になりたい訳ではありません。
重要なのは「英文法の問題が解けるかどうか」ですが、生徒が目にする教科書や問題集などで使用されている用語を生徒が知らなければ、自分で学習する時に理解ができず問題も解けなくなります。生徒のそばにずっと塾講師がいて説明をすることは出来ませんので、ある程度自立して生徒が学習できるように、最低限の文法用語は教える必要があるでしょう。
必ず具体的な例文で確認する
英語が苦手な生徒へ教える場合に、英文法の知識やルールだけを生徒に伝えても理解してもらうのは難しいものです。必ず具体的な例文を使って説明し、そこから分かることをまとめていくやり方が英語を苦手にしている生徒には有効です。これまでのものとの違いを比較したり、新出単元の説明には必ず例文を使っていくと良いでしょう。
例えば、現在完了の導入部分で「現在完了は過去のある一時点から現在までの内容を表す」と言葉だけで説明しても、生徒はなかなかピンとはこないかもしれません。しかし以下のような例文を示しながら説明すれば、現在時制・過去時制との違いから現在完了の特徴を押さえやすくなります。
(例)
He lives in Tokyo now.
→今住んでいるのは分かるが、過去の段階で住んでいたのか不明
He lived in Tokyo 5 years ago.
→5年前に住んでいたことは分かるが、現在住んでいるのか不明
He has lived in Tokyo since he was 10 years old.
→10歳という過去の一時点から現在まで継続して住んでいることが分かる
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かみ砕いて別な表現に転換する
説明したらすぐに問題演習をする
英語が苦手な生徒への教え方で重要なのは、説明をしたらすぐに問題演習を行い英語が苦手な生徒の理解度を確認して定着度を上げることです。苦手な生徒のへの英語の授業で、ひたすら説明ばかり、ひたすら問題演習ばかりというのはおすすめできません。説明と演習を繰り返していくことで、生徒の理解度を細かく把握できるだけでなく、生徒が「できた・解けた」と実感することができます。英語の苦手な生徒のモチベーションを上げることにつながります。
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短いスパンで区切る
こまめに演習を取り入れて小さい成功体験を積ませる
単元で頻出の問題形式を伝える
前の項目(“文法用語の知識は必要”)でもお伝えしましたが、英語が苦手な生徒にとって重要なのは、問題が解けるかどうか、問題の正解が出せるかどうかです。従って、頻出の問題形式を生徒に伝えることで、生徒がどのような形式の問題が出やすいのか、どのような形式の問題を解かなければならないのかを理解して、準備をすることができます。空所補充・正誤判別・語句整序など、どのような問題形式のものがよく出題されるのかを、生徒に伝えてあげましょう。生徒の目標到達ラインによっては、より頻出の問題だけ伝えるなど優先順位をつけることも必要です。
一冊の問題集を何度も解かせる
英語が苦手な生徒の場合は、いろいろな問題集に手を出させるよりも学校で配布される問題集でも構いませんので、1冊の問題集を何度もやりこませることが重要です。何度か解くことで正解を覚えてしまうこともあるかもしれませんが、覚えるべきは正解ではなく解き方です。生徒には、問題を解く時には「何故その答えになるのか」を考えながら取り組むようにとしようと伝えましょう。場合によっては、なぜその答えになったのか生徒に説明をしてもらっても良いでしょう。
[まとめ]英語が苦手な生徒への教え方7選!【英語文法】編
今回は、実際に塾講師として生徒に教えてきた経験をもとに、英語が苦手が生徒への教え方・英語文法編として7つの指導方法を紹介してきました。
英語が苦手な生徒、特に英語文法が苦手な生徒への教え方は、教えるポイントを絞り、演習量を確保して、生徒の理解度や定着度を上げていく必要があります。塾講師の教え方や働きかけ方によって、英語を苦手な生徒の成績を上げていくことができます。栄光ゼミナールでは、教室での研修を通して社員や先輩の塾講師が今回のご紹介したような教え方のアドバイスをします。
担当している生徒に合う英語の教え方を自分なりに研究して、英語が苦手な生徒のやる気や成績が上がるようにあきらめず取り組んでいきましょう。
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