「チューター」と聞くと、皆さんはどんなイメージを持っているのでしょうか。塾や予備校のチューターや大学のチューターなど、教育に関する様々な場所で活躍しています。もちろん社会人になった後も、社員の教育係のことをチューターと呼ぶ場合もあります。
チューターのアルバイトは、塾・予備校・大学・会社など勤務場所によって、業務の幅が広くの業務も異なります。「教える」というよりは、個人を成長させるための「サポート」に近く、人の役に立ちたい人や誰かの助けになる仕事をしたい方には最適の職種です。
今回はチューターの意味やその役割についてご紹介します。
そもそも「チューター」とは?意味は何だろう?
「チューター」ってよく聞くけど何をする人だろう?
英語で書くと「tutor」ですね。
語源はラテン語で「保護者」という意味を持つtutorialからきています。以下のような意味で使われることが多いんですよ。
実は様々な場面において、「チューター」の役割は変わってきます。
チューターが仕事上においてどんな役割を果たしているのかを見てみましょう。
学習塾・予備校業界で活躍するチューターの役割
学習塾や予備校では、学習相談室を設けているところがあります。
ここで活躍する「チューター」は、主に生徒たちの学習に関するアドバイスを行います。
在籍している生徒の層によってサポートの範囲は異なりますが、小学生や中学生であれば学習習慣の定着や勉強方法に関するアドバイス、高校生や浪人生には大学受験に関する勉強方法や進学先に関する相談について対応します。
大学で活躍するチューターの役割
そういえば、僕が通う大学にも「チューター」がいるよ。
実験のサポートをしたり、解けない問題へのアドバイスもしてくれるポジションだと思う。授業中は学生がチューターを取り合うときもあるよ(笑)
大学のチューターのアルバイトは、大きく2種類に分かれます。
チューターのことをTA(Teaching Assistant)と呼ぶところもあります。
[1]大学生の学習サポーターとしてのチューター
大学生の講義では、授業のサポート役としてチューターが入ることもあります。
例えば、化学系の実験で、学生たちに備品の使い方をレクチャーしたり、薬品の扱い方について細かく指導するなど、大学の講師や教授が手の届かない部分をカバーする役割があります。
また、毎回出される課題やレポートに対するコメントやアドバイスを行う業務もあります。
大学によってサポートの範囲は異なりますが、学生たちの良きアドバイザーとして活躍している方が多数います。
[2]外国人留学生の生活サポートを行うチューター
海外から渡航したばかりの留学生に対し、大学生活や日常生活についてサポートをする役割としてチューターを設けています。(「チューター制度」と呼ばれています。)
日本の文化を伝えながら、スーパー等での買い物の仕方、ごみの出し方(分別方法)など、大学生活はもちろん、普段の生活に困らないようにチューターが部分的にサポートを行います。
英語力がある学生や留学生との交流を図りたい学生に人気の仕事です。
特に、渡航してきたばかりの留学生は毎日不安な状態で過ごすことになります。
早く日本での生活に慣れたいと思う留学生にとって、チューターの役割と存在は非常に大きく頼りにしているのです。
チューターになるには?
大学のチューターの場合は、募集の幅が狭く、必ずしも自分がなれるとは限りません。
募集対象が大学院生に限定されていたり、教授からの推薦等で決まることもあるためです。
留学生向けのチューターの採用条件には、日常的な英会話のスキルを求められることもありますので、英語の学力は必須です。
自分の学んだことを、後輩のために活かせるサポートをしたいという想いがある方であれば、塾や予備校のチューターのアルバイトがオススメです。
今まで自分が経験してきた学生生活をそのまま活かすこともできますし、受験で得た知識や経験談を後輩に伝えてあげることができるからです。
ちなみに、塾や予備校のチューターと個別指導塾講師は似ている部分が多くあります。
個別指導塾講師の場合は、決まった科目をある一定の時間内で生徒に教えることがメインの仕事になります。
授業の中では学習に関する質問に答えることもありますし、学習スケジュールを一緒に考えることもあります。
定期テスト期間前には、生徒のモチベーションを上げるためにアドバイスをしてあげます。
これまで紹介してきた塾や予備校のチューターと比較すると、少し似ていることに気づくのではないでしょうか。
チューターのアルバイトを経て塾講師になる人も多数!
実は塾講師のアルバイトになる前のステップとして、塾や予備校のチューターとしてアルバイトを選ぶ方もいます。
本当は塾講師ってやってみたいけど、自分に授業ができるか自信ないなぁ・・・せめて子どもと関われる仕事からスタートして、様子を見てから本格的に塾講師を目指してみようかな。
こんな考えの方、意外と多いんです!
急に「塾講師」のアルバイトに応募するのではなく、まずはチューターのアルバイトを目指してみるのも良いでしょう。
チューターのアルバイトとして勤務をスタートし、塾の雰囲気や今の小学生から高校生の状況を知り、慣れてきたら塾講師のアルバイトのステップに進んでみてはいかがでしょうか。実際このようなステップを経て塾講師になった大学生の方はたくさんいます。
塾講師のアルバイトの仕事内容や塾講師のアルバイトのメリットについて、詳しくまとめた記事があります。宜しければぜひご覧ください。
教育機関で大切なチューターの存在
ここでは、塾や予備校、大学内でのチューターのチューターについてご紹介しました。
活躍する場面や場所は異なりますが、チューターのアルバイトは『誰か』のサポートをするためお仕事です。
大学受験に向けて不安な高校生、勉強や定期テストの取り組み方に悩む小中学生、遠い国から日本に来たばかりの留学生などに対し、彼らが自由に相談できる窓口のような存在としてチューターのアルバイトは活躍しています。
チューターだからこそできるサポート。
チューターと接することで、精神的に楽になったり、勉強に対するモチベーションがアップしたり、今後の学習の見通しを立てやすくなったりする生徒がたくさんいます。
その意味では、生徒たちが講師よりもチューターを頼りにしている場合もあります。
チューターは、生徒に直接指導するわけではありませんが、生徒の人生に影響を与えるポジションであり、それがチューター自身のやりがいやモチベーションに繋がります。
チューターのアルバイトに興味がある方は、ぜひ自分の経験が活かせる場でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
学習塾や予備校のチューターの仕事内容に関して詳細にまとめた記事がありますので、参考にしてください。
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