塾講師のアルバイトは大学生に定番のアルバイトの一つです。今回は塾講師になりたい大学生の方に向けて、塾講師になるのに必要な資格や必要な能力はどのようなものがあるのかを説明していきます。
塾講師になるのに資格は不要！ただし有利な資格はある！
結論から言うと、大学生の方が塾講師になるのに絶対に「必要な資格」というものはありません。
例えば教員免許。将来教員を目指して大学で教職課程を取っている場合や、既に教員免許を取得している場合は塾講師になるのに有利になることもあるかもしれませんが、もちろん必須ではありません。
このように大学生の方が塾講師になるのに絶対に必要な資格はありませんが、次のような資格を取得していれば級やスコア次第では自分の持つ能力をアピールすることができます。その意味では、塾講師になるのに役に立つ「有利な資格」はあると言えます。
実用英語技能検定（英検）
実用英語技能検定（英検）は、文部科学省が後援し、日本英語検定協会が主催している英語の検定です。
学習レベルで7つの級が設定されています。2級のレベルが高校卒業程度と言われていますので、英語力を資格でアピールする場合は、準1級以上が望ましいと言えます。
なお、英検には大学の単位認定制度もあります。
実用数学技能検定（数検）
実用数学技能検定（数検）は、文部科学省が後援し、日本数学検定協会が主催する数学の検定です。
記述式の検定で、幼児レベルから大学生・一般レベルまで15の階級に分かれています。準1級が高校3年生、1級が大学生レベルと言われています。数学力をアピールする場合は、準1級以上がおすすめです。
なお、数検も大学の単位認定制度があります。就職活動に役立つとも言われています。
日本漢字能力検定（漢検）
日本漢字能力検定（漢検）は、日本漢字能力検定協会が主催する漢字の検定です。
小学校1年生レベルから大学生・一般レベルまで12の階級に分かれています。2級が高校卒業程度、準1級が大学生・一般程度と言われています。準1級・1級共に大学生・一般程度ではありますが、対象漢字数が準1級は約3,000字のところ、1級は約6,000字と大きな差があります。漢字力をアピールする場合は、準1級以上が望ましいと言えます。
TOEIC
TOEICは、英語能力を表す検定の中でも特に有名なものの一つです。日本での実施・運営は国際ビジネスコミュニケーション協会が行っています。
階級ではなく、990点満点のスコアによって評価されます。テストは何種類かに分かれています。Listening & Reading Testの場合は、平均がだいたい600点ぐらいで、700点以上のスコアで一般の大企業や海外取引のある企業でも有利であると言われています。スコアが高いことに越したことはありませんが、英語力をアピールする場合は、少なくとも平均スコアより上であることは必須で、700点以上を目安にすると良いでしょう。
学習塾講師検定
学習塾講師検定は、全国学習塾協会が認定する民間の検定資格です。
レベルは学習塾指導者認定というスタート段階のレベルから集団指導1級まで3段階に分かれています。塾講師として活躍していきたい人は、塾講師としての能力を可視化できる資格なので取得するのも有効です。近年は国家検定に向けた動きもあると言われています。
塾講師になりたい人向けに、仕事内容や応募から研修までの流れについてまとめた記事もあります。ぜひご覧になってください。
塾講師になるのに必要な能力やスキルは？
前の項目で、大学生の方が塾講師になるのに絶対に「必要な資格」はありませんとお伝えしました。一方で、塾講師になるのに「必要な能力やスキル（または塾講師になってから必要な能力やスキル）」はありますので、説明していきます。
学力はもちろん必要！ただし学力が高ければOKではないので注意！
塾講師には、生徒に教えるための最低限の学力はもちろん必要ですが、学力や学歴が高い・通っている大学の難易度が高いからと言って塾講師に必ず採用されるという訳ではありません。
学力や学歴が高く成功体験ばかり経験してきていると、苦手科目があったり学習に不安があって塾に通う生徒の気持ちを理解できないかもしれません。生徒の気持ちを想像することができず、「どうしてこんな問題が解けないのか」などと生徒に言ってしまうタイプの人には、塾講師になるのは向いていないと言えるでしょう。
塾講師に必要なのは学力や学歴よりも、どう教えたら生徒が理解してくれるか、どう伝えれば生徒が勉強のやる気を起こしてくれるかを生徒に寄り添って考える力や想像する力と言えます。
ただし、最難関大学への進学を目標とする塾や医歯薬学部系を目指す塾では、学力・学歴や特定の大学・学部に進学・卒業をしていることが求められることがあります。また、中学受験を専門にしている塾では、塾講師自身が中学受験を経験していることを求めるケースもあります。
多くの塾、特に個別指導塾では、生徒に教えるだけの最低限の学力は必要ですが、必ずしも高い学力や学歴が求められる訳ではありません。
コミュニケーション力・プレゼンテーション力は必要！
塾講師として生徒に授業で教える時に、教科書やテキストに書いている内容をそのまま伝えるだけでは生徒に理解してもらうことが出来ません。
塾講師に必要なのは、生徒と対話をしながら、わからないことや困っていることに気づき、解決のためにヒントを提示していくことです。
また、どうやって生徒に伝えたらよいか、単元の説明の順番をはどうしたらよいか、今回の授業ではどの部分を一番詳しく説明するか、声のトーンや大きさ、表情はどうすべきか、生徒の反応はどうか、などを考えて授業をしていくことも必要になります。
つまり、塾講師には「コミュニケーション力」や「プレゼンテーション力」が必要だと言えます。ただし、この力は必ずしも初めから身についていなくても、生徒のことを考えて教え方を工夫していくことで身につき、磨かれていくものです。塾講師のアルバイトになるのに必要な力ではあるものの、塾講師のアルバイトをしていく中で身につき伸ばしていくことができますので、応募段階で不安に感じる方もご安心してください。
コミュニケーション力が身につくなど、塾講師のアルバイトのメリットをまとめた記事があります。ぜひご覧になってください。
塾講師には思いやり・ホスピタリティが大切！
塾講師として生徒に教える際に、一方的に自分の伝えたいことだけを生徒に伝えても理解してもらうことは出来ません。相手の気持ちや状況を考えることなく自分の都合を押し付けるようなタイプの人では、塾講師になるのは難しいでしょう。また、相手の気持ちや状況を想像することができないタイプの人にも、塾講師のバイトは難しいと言えます。
塾講師には「思いやり」や「ホスピタリティ」の気持ちを持って生徒と信頼関係を作り、生徒一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、教え方を工夫して生徒の学力やモチベーションを引き上げようとする必要があります。場合によっては、自分の仕事が終了した後に生徒の質問に答えることもあるかもしれません。
塾講師には思いやりやホスピタリティの気持ちを持って対応できる人が求められます。
塾講師のバイトに向いているかどうか、塾講師のやりがいについて詳しくまとめた記事があります。ぜひご覧になってください。
［まとめ］塾講師になるのに必要な資格や能力は？必要なものは何？
塾講師になりたい人向けに、塾講師になるのに必要な資格や能力はどのようなものなのか説明してきました。
塾講師になるのに絶対に「必要な資格」はありませんが、塾講師になるのに「必要な能力やスキル」「身につけておきたい能力やスキル」はあります。なお、今回説明しました塾講師になるのに必要な能力やスキルの中には、実際に塾講師になってから身について更に磨かれていく能力やスキルもあります。塾講師のアルバイトをする最初の段階で、必ずしも全てが身についている必要はありませんので、あくまで目安としてお考えください。
塾講師のアルバイトは、たくさんの大学生が活躍している働きやすい定番のアルバイトです。資格・能力やスキルを身につけるため、もしくは身につけた資格や能力に磨きをかけるために、塾講師のアルバイトを始めてみてはいかがでしょうか。
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栄光ゼミナールをはじめとして、指導学年と指導形態によって塾のブランドが分かれていますので、自分が得意な科目で自分に合ったブランドを選ぶことができます。個別指導・集団指導は対面型の授業だけでなく、地域によってはオンラインでの授業も取り入れています。
栄光ゼミナールの採用試験では、面接、高校入試程度の学力テスト2教科、適性検査を受けていただきます。生徒としっかりコミュニケーションが取れるかどうかを重視しますので、リラックスして受けていただければ大丈夫です。
なお、栄光ゼミナールでは採用試験はオンラインで行っています（一部地域除く）。自宅で採用試験を受けることができますので、ご安心ください。
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